今更というかやはりというか、アイススケート競技大会規定で中国の年齢疑惑がTVで話題になっています。
中国に行ったことがある方なら「いつものこと」とも受け止めれるほど偽造や偽物が溢れている国という印象を受けている方も多いのではないのでしょうか?
以前私は中国で「本物の美味しいコーヒー文化を広める」ことを目的としたプロジェクトチームへ参加させていただき、現地でコーヒーの仕事をしたことがあります。
当時はオリンピック直前で、街は建設ラッシュ真っ只中。
中国経済成長を世界中が注目しているときでした。
建設関系を中心に成金?になった裕福層は、それまで生活に欠かせない中国茶文化に中国では、コーヒーというお金持ちの象徴の飲み物文化が加わると、コーヒーサロンのような喫茶店が大繁盛しているころでした。
そんな中、滞在中の任務として本物のコーヒーを出しているお店探しをするのですが、ない。
(外資系のチェーン店だけは唯一、正当なコーヒーだったけど。)
コーヒーを飲むと何かコーヒー以外のものが入っている異臭がしたり、目がつぶれそうな思いをしたり、心臓が漠々したり(本当に何が入っていたのかしら・・・トホホ)。
一番安心できたのがネスレのインスタントコーヒーが「スペシャルコーヒー」というメニューで出てきたこと。
(それでも1杯5,600円くらいはした!)
極めつけは、あるコーヒーサロンでモーニングコーヒーを飲むために集うことがお金持ちのステイタスとして流行っていたお店のブルーマウンテン。
1杯5000円くらいなのに、これも偽物。
トホホな毎日を送りつつ「本物の美味しいコーヒー文化」を伝えるには忍耐と時間が必要だと思う中国滞在を過ごしました。
そして、最近中国の消費量の増加でコーヒー豆の価格も上がると今まで以上に美味しいコーヒー豆が手に入りにくい状況になり、中国国内ではまずいコーヒーが増えていくという悪循環。
中国で美味しいコーヒーが飲めるようになるには、偽物が当たり前という認識を変えなければ難しいものかとあらためて思い出される出来事です。
前回、今回ととても興味深く読ませて頂きました。
一杯の珈琲がくれる幸福なひとときは何にもかえがたい。
それだけに、中国でも当たり前に美味しい珈琲を飲める日が
一日も早く訪れることを祈りたい気持ちになりました。
本当ですね。コーヒーは幸せな気分にもなる飲み物だけに、貧富の差がなく、全ての人が美味しいコーヒーを味わえるような時が来ることを願いたいですね。