もう1ヶ月以上前になりますが、東京青山にある「大坊珈琲」が
今年の12月になくなると知りました。
コーヒー好きの人なら一度はどこかで聞いたことがある
有名な珈琲屋さんです。
入居しているビルが立て壊しになるため閉店するそうです。
そのくらい、古いビルです。
だから、都会のど真ん中にあるのに趣がある独特なたたずまい。
珈琲以外のメニューで唯一ある「たけさんのチーズケーキ」と
「やまぶどうジュース」。
厚い板張りの年季が入ったカウンター頭上には沢山の本が並び、
一番端にある「岩手盛岡」の本。
いつも気になりながらも読まず、抹茶茶碗のような器で出される
丸い氷の入ったアイスカフェラテを飲むのが定番でした。
岩手に来て、「東京で好きな珈琲屋さんは?」と聞かれると必ず
「大坊珈琲」
と答えていました。
いつか、自分の息子が大きくなったら連れて行こうと
コーヒー好きのだんな様とも話したことがあります。
たくさんある東京のお店のなかで、そう思えるお店はなかなかないかな。
いつの日か大きくなる前に閉店してしまう「大坊珈琲」の店主は
岩手県出身でした。