01月のカフェタイム

sakura Jan.2010

北東北に位置する岩手県は、もち米や雑穀の生産が盛んなところです。
もち米などを使った、地方ならではの伝統的な郷土菓子が数多く受け継がれています。

こちらでは毎月、岩手ご当地スウィーツと珈琲をセレクトしたものをご紹介していきます。








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新たな年を迎え、縁起物のお菓子が多く出回る1月。 遅くなりましたが今月のカフェタイムです。
年初めの月に(といってもすでに中旬になりましたが・・・) ご紹介するお菓子には、おめでたいお菓子「明けがらす」を選んでみました。


明けがらす


明けがらす

岩手ならではのおめでたいお菓子の一つに、「明けがらす」という銘菓があります。 1月は見栄え艶やかな干支をモチーフにしたものから松竹梅をかたどったお菓子を良く見掛ける中、 見た目ひっそりとジミめです。
そんな控えめでおめでたいお菓子は、カッパ伝説で有名な遠野の郷土菓子です。
では「明けがらす」とはどんなお菓子か紹介いたします。

発祥は岩手県遠野市にある松林堂 というお菓子屋さんが「クルミの糖」という名前で販売していたそうです。 (岩手は本当にくるみを使ったお菓子が沢山あるのです!!)
2代目に代わる頃、お菓子のイメージから「明けがらす」という名前に変更しました。 お菓子のギザギザした形で「日の出」を表現し、練り込まれた胡麻はすずめを、メインのクルミは 神様の使いといわれているカラスのイメージということで「明けがらす」と命名。 縁起のよいお菓子として売り出したそうです。 (あのカラスが神の使いとは知りませんでした。。。)

さて、味はとにかく食べてみてと言いたくなるお菓子です。 原材料は今話題の米粉にくるみ、胡麻が練り込まれ、米粉のほんのり自然な甘みがします。 食感は米粉を使用しているため、ちょっとだけもちっとして、落雁とお餅の中間の弾力と香りが なんとも言えないクセになる味&食感です。 しかも、ここまで和テイストですとやはり日本茶が合いそうですがコーヒーとの相性は◎!!! 今では岩手の銘菓として盛岡駅など多くのお店で販売しています。

繰り返しになってしまいますが、見た目はジミめですが岩手限定郷土菓子です。 県外の方には喜ばれると思います。 もちろん、うちカフェタイムのお供に自分用のおやつとしても低カロリーでGOODです。
そんなわけで、「明けがらす」今月のおすすめです。


モカ


スタンダードにモカコーヒーを選びました。

日本ではコーヒーの代名詞的な存在で誰もが知っているコーヒーのひとつでが、 モカといっても種類が色々あることは一般的にはあまり知られていません。 品種、取れた地域により歴然と味、香りに違いがあります。 甘酸っぱい香りがするものやフルティーな味わいが楽しめるものとさまざまです。
専門店では「モカ○○」という表示で販売されていることが多く、モカの名前のあとに 地区名などがついたものをよく見かけます。 エチオピアでも北と南では味や豆の形も違います。

2008年に輸入禁止で幻になりつつありましたが昨年より輸入の再開が決まり、 モカがまた飲めるようになりました。
香り高いコーヒー=モカという認識が高いコーヒーは伝統菓子との 相性もぴったりです。